
投資信託を始めようと思った方は同時にETFも目に入った方がいると思います。
今回はそんなETFについて説明していきたいと思います。
ETFとは
ETFとは Exchange Traded Funds の略称です。
よく見るとファンドと書いてありますよね。
そうです。投資信託と似ています!
いや投資信託そのものと言っていいかもしれません。
ただ、1点だけ大きく違う部分があります。
それは投資信託が非上場なのに対して、
ETFは上場しています。
ん?
つまりどういうこと?
お待ちください。
そこまで難しい話ではありません。
株式投資は証券会社を通じて市場で売買していますよね?
ETFとはその市場に商品(上場)として売買されています。

投資信託という商品が市場に出回っているというイメージで大丈夫です。
次は市場に出回るとどうなるのか説明していきたいと思います。
投資信託との違いは?
先ほどの続きです。
市場に出ているETF(投資信託)と普通の投資信託は何が違うのでしょうか。
表で確認していきましょう。
ETF | 投資信託 | |
取引時間 | 9:00~11:30 12:30~15:00 ※東証を参考 | 申込期間中の9時~15時 |
取引価格 | リアルタイムで 価格は変動する | 前日の終値から算出 (当日は一定価格 |
取引場所 | 証券会社 | 証券会社 銀行等 |
掛かるコスト | 売買委託手数料 信託報酬 | 販売手数料 信託報酬 監査報酬 信託財産留保額 換金手数料 |
分配金再投資 | 自動積立できない ※一部出来る | 自動積立できる |
まず注目したいのが取引価格ですね。
ETFは市場にあるということはリアルタイムで売買されます。
買い手が多ければ取引価格は上昇しますし逆も同じです。
投資信託は前日分を見て取引価格が決まるので当日に取引価格は変わりません。
つまりETFには買い時の判断が投資信託に比べて重要になってきます。
この点を見ると投資信託より難しいと思いますね。
最後にコストです。
見た感じ投資信託の方が手数料の数が多いですよね。
そうです。ETFの方が低コストなのです。
理由を簡単に説明すると上場することであらゆる手数料をカットできるからです。
長期投資で見ればETFに軍配が上がります。

ETFのメリット
・長期&積立投資が最強
ETFほど手数料を抑えた投資信託はありませんから長期保有したとしても経費があなたの財布を攻撃することはありません。チクチクするくらいです。ファンドがそれ以上の働きを見せてくれる事でしょう。
また、長期の他に積立も織り交ぜてください。高値掴みを解消してくれたり、取得金額を安定してくれるメリットがあります。
なお積立は楽天証券かSBI証券の口座をおすすめいたします。
機能性抜群&ポイント投資可能で使いやすいです。
ここに分配金再投資のETFであれば、ブースト力が一気に跳ね上がります!
きっと10年20年後にはとんでもない金額に膨れ上がっているでしょう。
・分散投資になる
投資信託でもお伝えしましたがファンドが色んな金融資産を購入するので、あなたが1つのETFを持つことでファンドが購入した金融資産全てに投資してるのと同じになるのです。
卵は同じ籠に盛るなという格言がありますが、これは本当に重要で1つダメになって立ち直れなくなる投資は危険です。運よく儲かったとしても今後も長続きするとは限りません。ETFを購入して安定した利益を狙いましょう。

ETFのデメリット
・購入時のタイミングが難しい
ETFはリアルタイムでの取引となっております。その性質ゆえ初心者にとっては購入タイミングは難しいでしょう。買うからには安く・売るからには高くが理想ですが投資信託の自動積立と比べて考えることがETFでは多すぎます。外貨決済で買うのかどうか・移動平均線に戻ってきているから買うのか等ある程度の知識を身に付けておかないと利益を上げるどころかストレスを抱えて誤った判断をするでしょう。
SBI証券や一部の取引所ではETFの自動積立があります。初心者の方はこの機能を活用し機械的に投資した方が心身ともに健康で過ごせるでしょう。逆に投資が楽しくなってきて自分の裁量で売買したくなってきた方はおすすめです。個別株よりリスクは低いので練習も兼ねて投資できます。
・上場廃止の恐れがある
冒頭でお伝えした通りETFは上場しております。個別株の上場廃止があるようにETFにも存在しています。ただ安心していただきたいのが上場廃止になっても価値がなくなることはない事です。
原因は主に運用会社側による申請と運用会社側以外の原因2種類に分けられます。
気になった方はこちらを参考にしてください。
ETFのリスクとは?【深掘りETF③】
・分配金の再投資がない
まず分配金と配当金の違いは分かりますでしょうか
簡単に説明すると分配金が投資信託やETFによる保有者への支払いで配当金が株式を発行した企業による保有者への支払いとなります。
本題に戻ります。ETFはこの分配金の再投資の自動機能がありません。つまり複利効果が期待できない事にも繋がります。わざわざ分配金を計算して再投資、このやり方だと労力や時間がなくなっていく一方ですよね。複利効果を出したい方は大体の分配金で再投資した方がストレスなく続けられると思います。
・株主優待がない
これは仕方ないですよね。投資信託もないんですから。構成銘柄分の株主優待が全て届くのであれば美味しすぎません?これはデメリットと考えなくてもいいかもしれません。諦めてください。

まとめ
それではまとめに入ります。
- ETFは投資信託が上場したもの
- リアルタイムで取引価格が変動している
- メリット:長期投資&積立投資に向いている
- メリット:投資信託に比べて手数料が低い
- メリット:分散投資になる
- デメリット:購入時のタイミングが難しい
- デメリット:分配金の再投資がない
- デメリット:株主優待がない
どうですか?
う~んと思うところもあると思いますがメリットの大きさがありますよね。
昔からETFは素晴らしい投資商品として紹介はされてましたが
昨今の投資信託ブームで再注目が集まりました。
(昔からETFに投資してた人羨ましい!)
ここで面白いものを見つけたので紹介します。
Googleトレンドで見つけた「ETF」の検索数(上図)と全世界株式のチャート図(下図)が逆相関になっているんですね。これはETFという言葉に限らず投資用語は全て逆相関になっていそうです。理由としてはコロナが原因で暴落した株価を買い戻す働きとお金に不安を覚えた方の投資スタートの2つが原因と思われますが面白いですよね。また、月日が流れ今回と同じ事になったら私もこの波に乗りたいです。
ぜひ投資信託に慣れてきた方、もしくは株式投資に慣れて長期運用も視野に入れている方はETFを検討してみてください。
あなたの投資ライフに幸あれ!
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